博多の祭、放生会は新生姜だね。
博多の百道
博多湾の満月夜は。
■黒田如水「水五則」
Part2
一、自ら活動して他を動かすは水なり。
一、障害に遭(あ)いて激しく勢いを
百倍するは水なり。
一、常に己の進路を求めて止まざるは水なり。
一、自ら潔(いさぎよ)くして
他の汚濁(おだく)を洗い、
然も清濁を併せ容るるは水なり。
一、 洋々として大洋を満たし、
発しては雲となり雨と変じ
凍りては玲瓏(れいろう)たる
氷雪と化す。
然もその性を失わざるは水なり。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
一、障害に遭(あ)いて激しく勢いを
百倍するは水なり。
水は一滴であれば、目にも止まりにくく、
拭き取りやすく、蒸発もまた早い。
この水が、川となり、土手などの堰に
流れを止められると。
溜まっていく水が、堰の壁に重く伸しかかり、
一息に流れ出す。
その勢いは、周りを壊しながら、
激しさを増しながら流れていく。
この応用として、軍師官兵衛が
行なった戦が、「中国大返し」であろう。
・光秀が、信長を倒す本能寺の変が
切っ掛けとなる。
・毛利との戦を和睦にもっていく力技
……留まる堰がなくなる。
・君主の仇明智光秀を一番に討とうと
備中から京に向う。
・約10日間にわたり
約200キロの道を軍団を移動させ、
秀吉は山崎の戦いで、
明智光秀軍を撃破する。
(日本史上屈指の大強行軍である。)
軍師の冥利につきる戦いであろう。
次回は、
「一、常に己の進路を求めて
止まざるは水なり 」
続く