水五則はお米に通ず
昼の博多湾からの百道
夜の博多湾から百道
■黒田如水「水五則」
Part1
一、自ら活動して他を動かすは水なり。
一、障害に遭(あ)いて激しく勢いを
百倍するは水なり。
一、常に己の進路を求めて止まざるは水なり。
一、自ら潔(いさぎよ)くして
他の汚濁(おだく)を洗い、
然も清濁を併せ容るるは水なり。
一、 洋々として大洋を満たし、
発しては雲となり雨と変じ
凍りては玲瓏(れいろう)たる
氷雪と化す。
然もその性を失わざるは水なり。
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一、自ら活動して他を動かすは水なり。
水の本性は、
霧に、雲に、雨に、
川に、海に、氷にと様々に変化する。
最初は、ポツリポツリと降る小雨も、
粒が大きくなると大雨に。
大雨が続くと、土砂崩れに、
川の洪水にと、災害になる。
そして、官兵衛にとっての水は、
NHK大河ドラマの1回目に放送された
「生き残りの掟」 ではないだろうか!
生きることが水であり、
一生懸命に行動することは、
回りの人を動かし、その仲間が増えると、
村にも町にも発展しながら、
思想に意見が違うと、自然と戦いになり、
強い者達が弱い者達を
飲み込んで行くのが歴史である。
これが軍師官兵衛の、
「自ら活動して他を動かすは水なり」
であるだろう!
次回は、
「一、障害に遭(あ)いて激しく勢いを
百倍するは水なり」について
続く