■黒田如水「水五則」
Part4
一、自ら活動して他を動かすは水なり。
一、障害に遭(あ)いて激しく勢いを
百倍するは水なり。
一、常に己の進路を求めて止まざるは水なり。
一、自ら潔(いさぎよ)くして
他の汚濁(おだく)を洗い、
然も清濁を併せ容るるは水なり。
一、 洋々として大洋を満たし、
発しては雲となり雨と変じ
凍りては玲瓏(れいろう)たる
氷雪と化す。
然もその性を失わざるは水なり。
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一、自ら潔(いさぎよ)くして
他の汚濁(おだく)を洗い、
然も清濁を併せ容るるは水なり。
本能寺の変で、信長が亡くなり、
官兵衛は秀吉を
天下人へと導く「中国大返し」の行軍は、
この水の様だ。
秀吉の大義は、謀反を起こし
織田信長を伐った
明智光秀を討つことである。
官兵衛に忠誠心ある家臣を中心に
(清濁の中)
功労を貰うことが目的の足軽や
野武士達が(野心を持った汚濁)
行軍とともに数を増やす。
大軍となった秀吉は、
光秀の軍を撃破してしまう。
(信長の仇打ちをはたすという大義の達成である)
本能寺の変の11日目の出来事である。
水の特性である水溶性を表現した事象は、
人間社会にもこの様に当てはまるのである。
次回は、
「一、 洋々として大洋を満たし、
発しては雲となり雨と変じ
凍りては玲瓏(れいろう)たる
氷雪と化す。
然もその性を失わざるは水なり。」
について 5月12日頃アップ予定
続く